ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA

最終更新日：2021年9月14日

　公式確認からことしで65年となる水俣病。映画「MINAMATA」で再び注目されている写真家ユージン・スミスさんと妻アイリーン・美緒子・スミスさんの写真展が9月11日（土曜日）からつなぎ美術館で始まりました。

　2人は1971年から3年間、水俣市に暮らしながら患者を取材。1975年に刊行した写真集「MINAMATA」は大きな反響を呼び、水俣病が世界で広く知られるきっかけとなりました。　

　会場には、ユージンさんの助手だった石川武志さんが夫妻を撮影した作品や写真集に入っていない水俣の日常を捉えた未発表の作品など83点を展示。ユージンさん自身の姿を収めたものや漁船の上で朝食をとる漁業者など、海の恵みと共に生きてきた人々の姿が紹介されています。

　アイリーンさんは「水俣病は過去の問題ではない。改めて事実を若い世代に伝えることが大切。この地域で写真展を開くのは大変意味があると思います」と話していました。