【孝女千代】-(7)
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そこで、巳の吉が、
「おるが、今夜、もういっぺん見てみるが。」 と言うと、
「おら、うそは言わんばい。」と、平作はおこって言いました。
「ばってん、一人じゃわからんぞ。おるが、こん目で確かめてみるが。」
と、巳の吉が言うと、
「そげん、そげん。そぎゃんしてみろい。」
と村人達がいいました。
話はまとまり、巳の吉が、確かめに行くことになりました。
やがて、日が暮れ、巳の吉は寒さに震えながら、千代の家に急いで行き、そっと足音をしのばせて、中の様子を見ました。
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