【力持ち五太夫どん】第2話-(3)
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そけ
(そこへ)
母さんが帰ってきてかり、
「五太夫、こりゃどがんしたこっかい
(どうしたことだい)
。粟は流れてしもとっじゃなか。」
ち、泣っかぶって
(泣き顔で)
おごったら、
「雨んふっとっとき見とったりゃ、粟んピンピンはねてかり、源平合戦のごて面白 かったもんじゃっで、きゃ忘れてしもうとった。」
※きゃ →接頭語。とくに意味はない。
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