【力持ち五太夫どん】第1話-(3)
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「母さんよい、身体は、のっ出さんで
(のり出さなくて)
よかぞ。」
ち、五太夫は岩風呂んそばさん走って来たが、いっこうに、傘ば持ってこんじゃった
(持ってこなかった)
げな。
「早よ、持って来んか。」
ち母さんが、どなるごて言うと、
「岩風呂ながり、きゃー持ちまっしゅ
(岩風呂ながら、持ち上げましょう)
。」
ち、笑いながり、そん岩風呂ば家ん中さんかかえて、ドスンときゃすえたげなたい。
※きゃ(きゃー)
→接頭語。とくに意味はない。
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